インフルエンザワクチン

インフルエンザを予防するには、こまめに手洗いやうがいを行うなど様々な対策がありますが、その中で最も効果が期待できるとされているのが、流行前のインフルエンザワクチンによる予防接種です。ただ、接種後も引き続きこまめな手洗いやうがいは行うようにしてください。

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、これまでに水痘(水ぼうそう)にかかった経験のある方のみに発症します。水ぼうそうの原因である水痘・帯状疱疹ウイルスは、皮膚症状が治まっても体外へ排出されることはありません。同ウイルスは神経節の細胞に潜伏し続けます。その後、加齢あるいは過労などによって免疫力が低下すると水痘・帯状疱疹ウイルスは活性化していきます。そして、体のどちらか片側の神経に沿って、疼痛などがみられ、数日後に皮疹(紅斑、水疱、痂疲 等)も現れるようになります。

皮膚症状に関しては3週間程度で治まるようになります。ただ人によっては、痛みが治まらないということがあります。この状態が3ヵ月以上続くと帯状疱疹後神経痛(PHN)と診断されます。この場合は、痛みに対する治療がさらに必要となります。ちなみにPHNは、帯状疱疹を発症した際に強い症状がみられた、高齢になってから帯状疱疹に罹患したという場合に起きやすいと言われています。

このようなリスクをできるだけ避けるために行うのが帯状疱疹ワクチンになります。ちなみに同ワクチンは、任意接種で50歳以上の方を対象としています。なお接種の際は、2種類(ビゲン、シングリックス)ありますので、どちらかを選択しての接種となります。

ビゲンは、接種回数は1回です(生ワクチン)。持続有効期間は5年程度と言われています。副反応については、注射部位に腫れや痛みが数日みられる程度と言われています。

一方のシングリックスは不活化ワクチンで、合計2回の接種となります。接種間隔は2ヵ月程度空ける必要があります。費用は高額ですが、50歳以上の方で約97%、70歳以上の方でも約90%の発症予防効果があると言われています(生ワクチンは約50%)。また1度の接種による持続効果期間は10年以上となっています。また副反応に関してですが、注射部位の腫れや痛みが生ワクチン(ビゲン)よりも強く出るということがあります。ただ数日程度で、これら症状は弱まっていきます。